2023.07.12
JA山武郡市は7月12日、米の格付け等級の低下を引き起こす斑点米カメムシ類の発生状況を確認するため、すくい取り調査を早生品種の出穂時期に合わせて行いました。適期防除などの営農情報を生産者に提供しようと、水稲部会の協力を得て3年前から行っています。
今回はJA管内の「ふさこがね」「ふさおとめ」などの早生品種が作付けられている水田31圃場を抽出し、調査対象としました。JAの営農指導員が中心となり、農業事務所や農業共済組合の職員とともに調査しました。
調査の結果、大型のクモヘリカメムシや小型のアカスジカスミカメが多く捕獲されました。1圃場当たりの平均捕獲頭数は4頭で昨年並みだったものの、20頭以上捕獲された圃場もありました。
結果は同日、JAの営農情報メールで組合員に配信。JA営農部は「多くの早生品種が出穂を迎え、圃場に飛来するカメムシが増加している。各地区で共同防除を行う時期だが、出穂して防除まで日数がある場合や周囲の圃場に比べて出穂が早い場合は、個人での防除も行って欲しい」と呼び掛けました。
同JAの令和5年産米申出数量は約29万7000俵で、1869人の生産者が作付けをしています。次回の調査は7月26日に「コシヒカリ」など晩生品種を対象に予定しています。
▲水田ですくい取り調査を行うJA職員